当科の黒田格先生が、2026年5月に京都で開催された日本プライマリケア学会で発表した内容を、日経メディカルの記事として取り上げていただきました。(記事のリンクはこちら)
富山在住の祖父母が孫と県内の美術館などの対象施設を訪れた際に、利用料が無料になる「孫とお出かけ支援事業」から着想を得て、「孫との外出は祖父母の健康状態に良い影響を及ぼすか」に関して、オンライン調査による横断研究を実施しました。
富山県在住の孫のいる成人458名の回答を分析した結果、「週1-6回外出が、祖父母のより良い主観的な健康感と関連する」可能性が示されました(オッズ比3.45、95%信頼区間[CI]1.06–11.20、P=0.04)。「孫は来てよし帰ってよし」と揶揄されますが、本研究の結果はまさに、孫の世話への過度の義務感や身体的負担のない「適度な頻度の孫との外出」こそ祖父母の健康感をあげる可能性を示しており、その傾向は抑うつ傾向にあり気分が落ち込んでいる祖父母でより強くみられました。対象者を適切に選択すれば、孫とのお出かけが祖父母の主観的な健康感をあげる可能性を秘めていることを示しました。
