●厚生連高岡病院 内科研修体験記
・期間:2024年4月1日から3月31日(専攻医2年目)
・業務内容:厚生連高岡病院(以下、厚生連)を基幹とする内科専攻医の先生とローテーションしながら、総合診療科ターム・内科複合(Medical Team Care)タームを2か月ごとに繰り返しました。総合診療科タームは総合診療科として指導医の先生とチームを組み、業務を行いました。内科複合タームは、厚生連の内科専攻プログラムで行われている内科専門領域を広く深く学ぶための研修タームで、専攻医が各専門内科の先生の指導の下で診療する形で業務を行いました。いずれのタームでも総合診療科、各専門内科の先生方に丁寧に教えていただきながら診療を進めることができました。
・病棟:
(総合診療ターム)総合診療科の指導医は2名(厚生連の総合診療科は感染症内科も合わさっていて、総合診療科・感染症内科として上級医が4名、その中でも総合診療科メインで業務をされている先生が2名となっています)おり、どちらかのチームに入り基本的に自分が主治医として診療にあたりました。入院患者数はタイミングにより前後しましたが、大体5人から15人ほどで推移しました。朝カンファ後に研修医の先生や学生さんと適宜回診を行い、カルテ記載や点滴等のオーダーや病状説明、退院調整等を行いました。日中(お昼前後が多かったです)に指導医の先生も含めてチームで病棟回診を行い、指導医の先生にプレゼンをしながら診療方針の相談をしました。月曜日か火曜日のどちらかが日中の救急担当となり、救急搬送・救急科での対応の結果内科入院が望ましいと判断された患者さんや、午後に紹介・予約外受診される患者さんの対応も行いました。
(内科複合ターム)各専門内科の先生方を指導医として入院患者さんを受け持ち、基本的に主治医として診療にあたりましたが、診療科によっては退院調整等を指導医の先生がされることもありました。入院患者数は大体数人から十数人ほどで推移しました。研修医の先生や学生さんと適宜回診をしてカルテ記載や点滴等のオーダーを行いつつ、必要に応じて指導医の先生方と方針の相談をしながら診療を行いました。水曜日全日と木曜日午前が日中の救急担当となり、総合診療タームと同様の対応を行いました。
・外来:月曜午前に総合診療科の初診・コンサルテーション外来、金曜午前に一般内科の初診外来を担当しました。自分がメインで診療を行いつつ、適宜総合診療科の先生とも方針を相談しながら対応しました。
・日当直:平均して輪番当直1回/月、非輪番当直1回/月の頻度で当直に入りました。輪番では内科系のウォークイン患者さんや救急搬送後内科入院が望ましいと判断された患者さんの対応を行いました。ウォークインに関しては研修医の先生がまず問診・身体所見を取ってくれて、相談しながら適宜問診・診察を追加して検査・治療方針を検討していくという形で進めました。輪番当直明けはお昼前後に帰っていました。
・1日の流れ:
(総合診療ターム)
朝 適宜カルテを確認
8:10 科内の朝カンファで前日入院した患者さんのプレゼン
日中 上記のような業務
お昼前後 チーム回診
午後 適宜病棟対応、水曜日は12時から13時ごろまで科内の勉強会、金曜日は14時から入院している患者さんについての科内カンファ
(内科複合ターム)
朝 適宜カルテを確認
午前 回診
日中 上記のような業務
午後 適宜病棟対応
夕方 回診
・1年間の流れ:4-5、8-9、12-1月は総合診療ターム、6-7、8-9、2-3月は内科複合タームで研修を行いました。総合診療科・各専門科の先生方に声をかけやすい雰囲気があり、自分で調べつつも悩む部分はすぐに相談できたため、診療を行いやすかったです。肺炎や尿路感染等のcommon diseaseから間質性肺炎の急性増悪、急性膵炎、脳梗塞、急性白血病等の診断・治療を指導医の先生方の考え方を学びながら行うことができ、とても勉強になりました。