厚生連高岡病院 小児科研修体験記 

 


●厚生連高岡病院 小児科研修体験記 

期間202571日から930日(専攻医3年目)

業務内容:小児科は2チームに分かれており、片方のチームに所属して3か月の研修を行いました。平日日中は病棟・NICU診療、外来初診・処置、救急車対応を行いました。小児科診療や末梢路確保に慣れてきた7月末から当直に入り、89月は5回/月のペースで当直に入りました。

病棟・NICU診療:朝、カルテを適宜確認してからNICUで新生児の診察や採血、カルテ記載などを行ってからチームで病棟回診を行いました。病棟業務としてはカルテ記載や各種オーダー、採血、退院入力などを行いました。日中も必要に応じて検査の付き添いや結果説明、新規入院の患者さんの対応、帝王切開への立ち合い等を行い、夕方に回診して業務終了となりました。

外来初診・処置:開業医からの紹介患者さんが来た時、その日の外来担当の先生が診られることもあれば、自分が診させていただくこともありました。検査や治療方針、入院の適否について周りの先生と相談しつつ診療を行いました。小児科の患者さんの採血や末梢路確保は基本的に医師が行うため、自分が診ている患者さんや他の先生が診ている患者さんの処置に入らせていただき、指導を受けながら処置を行いました。

救急車対応:そこまで数が多いわけではありませんでしたが、日中の痙攣やアナフィラキシー患者さんなどの救急車が来た場合は対応を行いました。最初は小児科の先生と一緒に入り、教えていただきながら対応を行い、終盤は対応可能そうであれば自分だけで対応することもありました。

当直:輪番(高岡医療圏のウォークイン患者・救急車が集まってくる)の日に当直に入りました。当直には自分一人で入り、困ったこと(末梢路確保ができない、痙攣が止まらない、緊急帝王切開・新生児搬送があるなど)があった際はオンコールの先生に相談・必要であれば病院へ来ていただくことになっていました。急患センターが開いている22時までは基本的に開業医や急患センターからの紹介患者さん、急患センターが閉まってからは発熱や腹痛などの一次救急的な患者さんを診ることが多かったです。時折熱性痙攣等の搬送を受けることもありました。当直は17時から翌日の830分までで、その後病棟業務等を行い午前中に帰宅しました。

1日の流れ

朝 適宜カルテを確認

820頃 NICU診療

日中 朝回診、上記のような業務

1630頃 夕回診

3か月の流れ:はじめは病棟業務、外来初診・処置を行いながら小児科診療に慣れていき、7月末から当直に入り始めました。症例としては喘息、気管支炎、肺炎、RSウイルス・マイコプラズマ等の感染症、熱性痙攣、川崎病等の小児科的なcommon diseaseが主になりましたが、急性脳症等の複雑な症例も経験させていただきました。小児科の先生方は優しく教えてくださるので、分からないことや上手くできないことは適宜相談しながら診療を行うことができました。